電車で約1時間。東京の郊外に住む「アラ還」の事務社員・岩澤です。
日々、お客様からのご連絡・ご相談で受けることが多い内容に【ご契約者のご逝去】に関する手続きがあります。配偶者や子供(その配偶者を含む)、同居や別居など状況は様々です。「火災保険」の場合、ご逝去の際の手続きは、基本的には【相続】後に『名義変更』を行いますので、【相続の確定】をお待ちします。
なお、分割払いのご契約については、相続確定までは『窓口となる方』に保険料の払込等をお願いすることもあります。お手続きは、ケースバイケースですので、まずは、当社や担当者に契約者の状況をお知らせいただけると助かります。近年は特に監督省庁の指導もあり【高齢者との手続き】には【ご家族等の同席や情報の収集】も重要なポイントとなっておりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
【相続】つながりで、小職の実家の「終活」についてお話しします。小職は、父方の祖父母と父母・姉妹3人の3世代同居で自営をしている家で過ごしました。平成6年に祖父が亡くなった後、自宅の土地は祖母と父が相続をしました。
事業を畳んだ父が70代後半になって「住替える」と言いだし、5年程かけてコツコツと断捨離を行いました。同じ市内に住む私たち子どもや孫を使いながら、よく片付けられたと思います。土地の50%の名義を持つ祖母は平成29年に105才で天寿を全うするのですが、晩年は「認知症と寝たきり」となったため、売却には【成年後見人制度】を利用しました。跡地には建売住宅が6軒建ちました。実家の住替えが済んだのが平成29年春で、それを見届けたように6月に祖母は他界しました。
祖母にはまだまだ元気な頃に作成した「公正証書遺言(しかも口述筆記)」があり、父の兄弟間での手続きにも充分役にたちました。このこともあり、父は母にも「遺言書」の作成を促したので、令和元年に他界した母も「ひな形」を参考に作成してありました。残った父ももちろん準備万端です。「公正証書遺言」と「法定後見制度」を準備してあるそうです。
私たち姉妹3人の他、その家族もほとんどが同じ市内に住んでいるので、いざという時は何かと安心です。今のところ?【争族】になるような関係ではないのが幸いです。祖母との「嫁姑」の苦労をした母は、自身の子供は「娘」だけだったので、その苦労はせずに過ごせました。その逆で、父は「婿に恵まれなかった」などとぼやいています。
「アラ還」となった自分も、少しずつでも、早めに・身軽に・明確にしておかなければ、と思う今日この頃です。
岩澤