代表の市川祐史です。企業の役割は納税や本業を通じた社会貢献だけでなく、ご縁のあった地域に対しての貢献もあると考えています。そこで、本社がある西新宿八丁目の成子坂商店街振興組合や、成子天神社祭禮 成上睦、東京JC新宿区委員会、東京商工会議所新宿支部、新宿消防団第三分団等で活動しています。
ここでは、その「消防団」での活動を紹介させてください。
30年以内に70%の確率で発生すると言われいてる首都直下型の大震災。新宿区の被害想定において、火災現場の数は地震発生時刻により大きく異なり、冬の朝5時場合:91棟、冬の12時の場合:775棟、冬の18時の場合:2,179棟となっています。いずれの場合でも、いわゆるプロの消防署員だけで対応しきれません。多くの現場では、119番をしても消防署員は来ず、火は燃え続けます。
そこで、ボランティアの防災組織(正式には非常勤特別職の地方公務員)である消防団員が、初期消火や避難誘導等の役目を期待されています。
当社は損保ジャパン社の代理店ですが、その前身である安田火災海上社や、さらに古くは東京火災社では、自前の消防隊を持っていたり、社章には「とび口」という江戸から続く破壊消防の道具がクロスするようにあしらわれていました。そのとび口は今でも可搬ポンプに据え付けられ、消防操法で利用されています。車輪の後ろに斜めに据え付けられている木の棒がそれです。
今年は新型コロナウィルス禍で中止されていた消防操法大会(可搬ポンプを使った五人一組で消火スピードを競う大会)が3年振りに復活する事になりました。
ご多分に洩れず、我が第三分団も深刻な団員の不足と高齢化に悩まされていますが、この操法大会に向けた訓練が、万一の有事の際に活動をするための基礎を身に着ける貴重な機会になりますので、6月の本番に向け、毎週日曜日に西新宿の高層ビルの谷間で汗をかきながら訓練をしています。
訓練を行う歩道では、ポイ捨てされた多くの吸い殻、飲み物の空き缶、ペットボトル、テイクアウトの残骸等が目立ち、訓練の合間に集めました。最終的にこの倍以上になりました。
喫煙場所が減少したため、高層ビルで働く方々が脇の歩道で喫煙をするようになったことが原因かもしれません。
メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手は「他の人が捨てた運を拾う」と思ってグランドのゴミを拾うそうです。きれいな我が街が好きです。来週以降も続けます。